ともろぐ

システムエンジニアの独り言

副鼻腔炎(蓄膿症)の手術をした話③

はじめに

副鼻腔炎の手術してみて知らない事が多く結構怖かったので、手術を検討されてる方の参考になればと、体験談を書いてみる事にしました。

今回は手術当日の晩から次の日までの記録です。

当日は本当に地獄でした。戦場の負傷兵はもっと辛いんだ等の妄想をしてましたが、何の役にも立たず、ただ耐えるのみです。

本もスマホもテレビも気晴らしにも使えない。。。

 

では、術後の晩から。

00:30

やっぱり眠れない。

生命線のようなティッシュは2箱持って行ってたけど、血と鼻水と唾液の処理で足りなくなりそうな上、痛みがあって眠れないので再びナースコール。何せ、鼻が噛めないので処理できないのです。ナースコールは、ルールがよくわからないので、深夜の呼び出しに待機してるのかどうかもわからず、遠慮してかなり躊躇しましたが、耐えきれず。無事ティッシュととんぷくもらってなんとか飲んだ感じ。

その後血も出るが、鼻水と唾の処理が大変。横になっては起き上がって血を吐き出し、寝よう寝れないの繰り返し。時折喉が乾燥して張り付いたり、呼吸も全く楽にならない。

トイレに行くときに別室を見ると電気ついてる部屋もあり、この人も戦ってるのかな〜と思ってました。逆に電気消えてる部屋もあったので、やっぱり個人差あるんでしょうね。

02:30

ようやくウトウト出来るようになって、なんとか眠れたが、ここから1時間おきには目が覚めた。

05:30

起きてるほうがマシなのでとりあえず起きる。兎に角、鼻の詰め物を一刻も早く取って欲しいの一心。

もし、詰め物延長になったとしても、一旦抜いてくれないだろうかと不安に駆られる。時間が過ぎていく事だけを頼りに耐える。

07:30

看護師さんが朝食を持ってきてくれた。食えるわけねいだろ!!と思いつつ、置いてもらう。点滴、採血を済ませて、その後の診察で鼻に変化が出ることだけに希望を持って待機。その後点滴が終わり、針も取れて良かった。

手にずっと針が刺さってるストレスからはようやく開放。一つずつストレスが取り除かれていきます。

とは言っても、朝食は一口も食べれないし、鼻は辛いまま。睡眠、食事無しでこの時点で15時間位経過。今から手術を考えてる人の心を折りたいわけではないので誤解の無いようにしたいけど、素直に辛過ぎる時間でした。

08:50

やっと診察の時間が回って来た。鼻から詰め物抜ける事だけを期待、逆に抜けなかったら絶望だな〜と思っていると先生から「いけるかな〜、いけると思うけど、ダメそうだったらもう一回タンポン入れるかもよ?辛そうやし五分五分かもだけどチャレンジしてみる?」と少し不安の残る一言。むっちゃくちゃ鼻声で「抜いてください」と懇願。選択肢なんかあるかよ!!という感じ。

ちょっと出血はあるけど多分大丈夫か〜という事でついにタンポン除去。ズル〜っと鼻から腸が出てくる感じで取り出されて気持ち悪かった。ただ、気持ち悪いけど痛くはなかった。それなりに出血したけど、たら〜っと出る感じなので少量の出血だったと思う。

鼻から息ができるので少しはマシになったが、出血がガーゼだけでは防げなさそうな不安でいっぱい。だから言ってタンポンだけは勘弁してほしい。少ししたら、片方の鼻だけ呼吸できるようになり、いくらかマシになった気がした。

09:30

迎えに来てもらってようやく退院。
車の中で凄く鼻水が出始めて、結局呼吸は難しい感じに逆戻り。こりゃ今日も絶食か〜と、また地獄を覚悟。しんどいのレベルは実際には変わってないけど、タンポン入ってるよりは楽なので、ストレス的には前進。

10:30

帰宅後も鼻詰まりは変わらず、実は一発逆転で鼻洗浄したら改善できないかと考えた。わらを持つかみたくなります。退院後の過ごし方のしおりとか、ネットとかですぐに鼻洗浄しても問題無さそうな事を確認。

とりあえず一回やってみようという事で鼻洗浄。市販の「サイナス・リンス」というのを使ってみました。「ハナケア」は過去に一回使った事があるんだけど、この強敵に立ち向かえないかもと思い、別商品にしました。※どちらが良いのかの根拠は無いですが、ぬるま湯でやれと書いてるところを何となく信用しました。

 

鼻が詰まってる方の鼻は流れ難かったけど強めにプッシュしたら黒いのがピュ〜っと出てきた。これか〜、ネットに書いてたな〜、と思う程度の余裕があったけど、それは楽になったからではなく、家に帰ってきた安心感だと思う。続けてみても、上手くいかなくて苦しくなったので断念。洗浄液は左右の鼻を貫通してくれず、口に出てきて、洗浄液の塩味がオエッとなります。カハッ、ぐ、オエッとか言いながら、なかなか辛いが前進してると信じて洗浄。

楽になりそうではあったけど実際には洗浄後、鼻にガーゼを当て直すまでの短い間ですぐに鼻水が出てきて詰まり、状態はリセットされました。

11:30

鼻洗浄再チャレンジ。すぐにやってもいいのか、何回もやっていいのかわからないんだけど、本当に辛くて、すがる思いで何度もカハカハ言いながら洗浄するも、結果変わらず。

まあ、そうかと言う感じだが残念。

血と鼻水が共に出る事の相乗効果なのか、非常に止まり難い。とはいえ、だーっと血が出なければ大丈夫のようなので、他の方もこんな感じで戦ってきたのだろうか?

19:00

病院から安否確認の電話。若干出血が減ってきている感じはするものの、鼻水がひどくてやっぱり口呼吸しかできなくて辛いままだと返答。

結局食事は取れていないが、辛うじてプリンを食べることが出来た。流動食的なものが限界。ただし、出血も減ったことで、味がしたので苦しいながらもコーヒーも飲めるようになった。因みに病院から持ち帰った紙パックのリンゴジュース超美味かった。

ネットを見た感じ、鼻詰まりは一週間くらいで楽になると書いてあったので、逆に明日、明後日でどうにかならないのでは?、と思うと不安で一杯になった。

鼻洗浄は結局5〜6回したと思う。洗浄液が左右の鼻を全く貫通できなくなったのでどちらかの穴の中が腫れているんじゃないかな?と思ったけど水流の勢いを強めると、傷口を痛めるかもと思って諦めた。

21:00

37.5度と発熱もあったのでしんどくなり、薬飲んで21時頃には二階の寝室に上がった。ずっと出血してりゃ熱も出るな。鼻に着けてるガーゼには明らかに血の割合が減ってるので前には進んでそう。

布団には頭付近にタオルを敷いてもらって出血対策。口呼吸による乾燥防止のため、加湿器も出動。

万全の状態で夜を迎える。今日は寝たい。お腹、めっちゃ減ってる。

良くも悪くも出血が減った事で喉が乾燥しやすくなり、油断すると喉がバリついて、時々痛い。

23:00

結局すぐには寝付けず、最後の鼻洗浄をして気持ちだけさっぱりして就寝。休日挟むので念には念を入れて、シャワーもして良いらしいけど出血防止の為我慢。前日にあまり寝てないので、流石に何となく眠ることが出来た。

 

…ここまでが手術の次の日までの記録です。まだ地獄継続中だけど、出血が減ってきているのがわかり、ちょっと期待。鼻のガーゼは1時間おきくらいに交換し、3時間おきくらいで鼻洗浄してました。ガーゼ取って乾燥させたほうが早く治るんじゃないかという誘惑に負けず、ひたすらストイックに耐え抜きました。変に菌とか入っても良くないですし、医者に言われた範囲内で生活してみました。鼻洗浄は気持ち悪かったりしたら、やってもいいよと言われてたので意図的に多めにしてみました。

明日の晩には血も鼻水もカラカラになって、一気に楽にならないかな〜と期待して就寝しました。