ともろぐ

システムエンジニアの独り言

副鼻腔炎(蓄膿症)の手術をした話⑥

はじめに

副鼻腔炎の手術してみて知らない事が多く結構怖かったので、手術を検討されてる方の参考になればと、体験談を書いてみる事にしました。

 

今回は手術後の1ヶ月くらいまでの記録です。

 

7日目

朝起きて、鼻がティッシュチェックしてもあまり血も付いてないし鼻水も出てない。明るい未来が見えてきた感じ。

 

一週間でようやく人間らしい生活に戻れそうな雰囲気になった。起き抜けの唾も血がずいぶん減った。鼻洗浄は、いかにも詰まったものが流れる感じにもなってきた気がする。左右の鼻を洗浄液が貫通するなんてそれは大袈裟やわと思ってたのに、あれ?流れるようになってない?みたいな感じ。逆に詰まり気味かな〜と思って続けると詰まってた塊が抜けることがある。相変わらず気持ちよくはなくて、ぶほぶほ言いながらやってる。

今日はリモートワークとはいえ、ガーゼ、マスク無しで1日過ごしてみた。ギリ垂れない感じ。血は出てないのかというと出てる。鼻から息は吸えることもあれば詰まってる事もある。す〜っと吸うとまだ傷があるのか腫れがあるのか、冷たくて痛い感じもある。

念には念をとずっとシャワーにしてたけど、晩は風呂にも入った。何とか出血無くさっぱり出来た。

晩の鼻ガードはいつまでどのくらいいんるだろう?そろそろ止めたいな〜。

8日目

このは出社して仕事。

調子に乗ってティッシュ無しマスクでトライ。

いけるかな〜と思ってたんだけど、会議室の暖房が効いてて鼻水が垂れてきたので一度退出して鼻ティッシュ仕込む羽目に。ただ、めっちゃ垂れたとかいうわけではなく、術後は鼻がすすってはいけないという条件下で負けてしまった感じ。

因みに夜はティッシュ無しで寝ても大丈夫になった。

 

9日目

結構辛さは無くなってきた実感はある。

鼻洗浄もCMばりに反対の鼻の穴まで水が通るようになった。元気になってきたと同時にハウスダストに改めて反応するようになってきた気がする。目がめちゃくちゃ痛い。

上の前歯の神経がおかしくなっているのも、結構ストレスのまま。早く良くなって欲しい。

鼻洗浄は3ヶ月位やるっぽい話を聞いたんだけど、本当にそんなにやらなあかんのかな〜?

10日目

そろそろ、血が止まってきてる気配がある。

鼻にティッシュを詰める必要はもう無さそうで、鼻がかめない代わりにティッシュで鼻の中を拭き取るときも、鼻洗浄で鼻の奥から唾といっしょに鼻汁を吐き出すときも、ほぼ出血は無くなったように思う。まだ鼻水が出てる感じはあるものの、日常が戻ってきた感じはする。

鼻から息を吸い込むことができるようにはなったけど、まだ吸った時に涼しすぎる気がするので、腫れが残っているのではないかとは思う。※腫れた所に空気が当たった時の違和感のようなものを感じます。

今の時点で出来ることは、抗生剤飲んで鼻洗浄、お酒我慢です。

 

11日目

時々出血があるのか、朝起きて鼻の奥に溜まったものを吐き出すと、まだ少し大きめの血の塊が出た。かと言って普段から血が垂れるわけでも鼻水が垂れて困るわけでもない。普段は鼻が軽く詰まったくらいで鼻からの呼吸は出来る程度になっている。鼻を吸った時の違和感があるほどの涼しさも減った気がする。多少暖房などがきつい部屋にいても、多分平気。

辛さは無いけど、術前と変わってない状況が続いてるので、やっぱり結果が欲しくなります。とはいえ両方の鼻から呼吸ができている時点で実は術前よりもマシなのですが、折角なら詰まり感ゼロで思い切り呼吸してみたい。

因みに術後食べれなかったこともあって、体重も少し減った。体重はこのままもう少し減ってくれると良いのだけど。

 

14日目

二週間も経つと特に書き留めることも無くなってきた。ほぼ出血は無い。鼻洗浄でも血の塊が出る事もほぼ無い。ほぼと言うのは何がきっかけなのかわからないが、ごくたまに出る。また量はかなり少ない。

鼻の通りは完璧だとは思えないが、息が吸える。鼻がちょっと詰まってる感じで、鼻をかめなくは無さそうな感じ。今は1日数回の鼻洗浄で凌いでいる。

ハウスダストのアレルギーなのか、目が目茶苦茶かゆいが、鼻水は出てないので治療のおかげかも知れない。

 

21日後

ここまで来ると調子は悪くはないが、特に劇的に完全すっきりという状態になったわけでもない。やっぱり微妙な鼻詰まりっぽいのはある。ただ、鼻からの呼吸が阻害されることは殆ど無く、何となく溜まってる気がする程度。

鼻洗浄しても血の塊のようなものはほぼ出なくなった。鼻水が出続けなくなったからだと思うけど、たまに小さく固まって出ることが増えた。粘度が上がってる感じ。

3週間目という事で通院。少しカサブタ的なのが残ってる程度で経過は順調との事。いつも要らないよな〜と思うネブライザーで蒸気を鼻から吸って口から出す。鼻呼吸が出来るので今までよりは効いてる気がするが、一過性のものでしょ感が拭えない。

抗生剤は要らなくなったと判断され、アレルギーの薬だけもらった。前回もらった薬の量を間違えてて、半分しか飲んでなくてめっちゃ余ってるので一週間分だけにしてもらった。

次は一ヶ月後の検査になるけど、それで終わりかな〜と思う。まだ鼻の骨を削ったことで少し鼻の奥が違和感があるのと上の前歯付近がしびれたままなのが気になる。こっちはもう少しかかるらしいので、もうちょい辛抱。歯磨きの時が気持ち悪いけど我慢。

 

1ヶ月

鼻の通りは良い気がする。ただ、鼻は詰まる。鼻洗浄は、だ〜っと水が抜けるようになったせいで、3プッシュくらいで終わるようになった。

経過も悪くはないようなので安心。

お酒も飲めるようになった。

恐る恐る鼻を噛んでみるけど、まだ怖い。

鼻の骨を削ったことによる痺れはまだ残ってるので、これが治まるともう少し快適になるのかもしれない。

夏はもっと鼻が通るのかな〜とか、春は花の匂いがわかるようになるのかな〜とか、ちょっと気になる事も多いけど、辛い日々は終わったなと思う。

 

1ヶ月後の検査

術後の経過も悪くはなく、沢山出てた薬も飲み終わった。鼻洗浄も通りが良いので短時間で終わります。アレルギーが完全に治ってるわけではないので鼻詰まりはちょっとありますが、鼻呼吸は出来るので不思議な感じです。

久々に鼻洗浄で詰まったので、強めにプッシュしたら、とんでもなく大きな塊が出てきてビビりました。3cmくらいの板状の硬いものに血の混じった鼻水の固まったらしいのがこびりついたもので、軟骨か?と焦りました。たまたま通院の日だったので持っていって相談せなあかんかな〜と、塊を洗ってると溶けたので、シンプルに大きな鼻水の塊に認定しました。奥底で長い事固まってたんでしょうね。

まだ少し恐る恐るではあるものの、鼻をかめるようになりました。今までと違って、無限に噛んでも解消されない感じはしなくなりました。1〜2回で一旦塊が出ていってスッキリする感じです。ティッシュの消費量は明らかに減りました。

痺れ以外は大きく気になる所はないので、これで概ね最後の検査かな〜と思いながら病院へ。順調との事で安心しましたが、検査の際に鼻に棒を突っ込まれての消毒と鼻水の吸入が慣れないし一過性の処置のように思えるので、出来たら止めてほしいな〜と思いました。ただ、それも終わりだと思えば…と思ってました。

ところが…また1ヶ月後の術後の経過観察の予定を組まれてしまいました。終わりかなと思ってましたが、長い戦いです…。鼻炎は残ってるので…と1ヶ月分の薬まで出されてげんなり。

 

ただ、鼻の通りは明確に良くはなってて、イビキもかかなくなった気もしてます。

 

2ヶ月半

ほぼ日常が戻ってきました。鼻炎の薬はもう少し残ってるものの、次の診察で通院も終わればいいのになと、思ってます。

あまり鼻洗浄をしなくなりました。

上顎の痺れは微量に残っている感じですが、気にならない程度になりました。三ヶ月くらいかかると言われてたので半信半疑でしたが、医者の見積スゲーと思ってます。

アレルギーは残ってるので鼻水は出ますが、術前と比べるとティッシュの減りが圧倒的に少なくなりました。一般人に近づけてる気がします。

不思議なのは、鼻が詰まってるのに鼻で息ができるという事。前はそんな事なかったのでこれだけはびっくりしてて、無意味に鼻から息を吸い込んでその感覚を味わってます。

鼻に指を突っ込むと左右とも奥の方に小さな突起がある気がして、それがなんだろうとちょっと気になってます。

 

副鼻腔炎の手術はよく「世界が変わった」とか聞いてましたが、個人的にはそこまではない感じでした。ただ、イビキが無くなり呼吸は快適と言えないのかもしれないまでも楽になったので、年齢も加味して健康には良さそうです。

もう一回やるかと言われたら断りますが、やって良かった面は確かにあるな〜と思ってます。

副鼻腔炎(蓄膿症)の手術をした話⑤

はじめに

副鼻腔炎の手術してみて知らない事が多く結構怖かったので、手術を検討されてる方の参考になればと、体験談を書いてみる事にしました。

今回は手術後の数日間までの記録です。

希望はあるが、じんわり辛い。そんな数日です。

 
4日目

仕事はリモートで作業。リモートだと色々と融通が効くので過ごしやすいです。辛さはずいぶん減ってます。

朝起きると流石に鼻は詰まっている。また、まだまだ口からは血の混じった痰のような鼻水?が出る。晩は二時間おきくらいに目が覚めてガーゼを交換した。ただし、そこまで苦しくはない印象。

鼻洗浄でようやく左右の鼻を洗浄液が貫通することがあるようになった。鼻洗浄も少し楽になってきている。時々鼻を空気が通る事があり、冷たくてよくわからない感覚。ミント系のガムを噛んで鼻呼吸した感じ?日中は鼻はティッシュ詰めとけば大丈夫なレベル。

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ガーゼを止めておくターブで頬が荒れます

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5日目

給水が面倒で加湿器を付けずに寝たら、朝起きたら驚くほど喉が張り付いてしまって痛かった。案外加湿器は役に立っていたのかもしれない。朝起き抜けの唾はまだまだ引くぐらい真っ赤な血の塊が出てくる。

朝、昼、晩寝る前の節目と気が向いた時で1日4〜5回鼻洗浄。経験者からは鼻洗浄気持ちいいと聞いてたのに自分には合わないらしく、毎回オエオエ言いながら洗浄。ただ、少し左右の鼻を洗浄液が貫通するようになった事もあり、ずいぶん楽にはなった。

鼻血は減ってはいるが止まりはしない感じで、鼻水も同じくらいかもしれない。鼻にティッシュを詰めていなくても大丈夫な時間も出てきた。※油断したらたら〜っと来ることもあります。

うっかりくしゃみが出た時に痛くてびっくりしました。出血は無かったので、大事には至りませんでした。

また、微熱は続くので少し倦怠感はあります。たまに血を飲んでしまうらしく、気持ち悪くなることもあります。

ここまで来ると鼻の詰め物が気にはなるものの、ご飯は美味しく食べれるし、匂いもあります。完全回復が待ち遠しいという感じです。寝る時だけは不安なので軽くティッシュ指したうえで抜けないように軽くガーゼ当てて補強しました。量が減ったので、夜間にガーゼを交換しなければという不安もなくなり、ティッシュくらいが丁度良いです。

6日目

晩は鼻に小さなティッシュを詰めてガーゼで押さえた状態で寝てました。何となく垂れそうにない安心感がありましたが、起きたらガーゼには全く何も付いてなくてびっくりしました。良くなってるんだろうな〜とは思ったけど、鼻詰めてたので口の中は流石にカラカラ。

朝起き抜けの唾はやっぱり引くぐらい真っ赤な血の塊が出てくる。鼻洗浄も変わらず気持ちよくはなく、おえ゛〜とか言いながらやる。変わらず血の塊が出てくるけど、少しずつ左右の鼻の貫通を感じるようになってきている。朝、昼、晩の良いタイミングで鼻洗浄。これには少しは慣れてきた。

仕事は今週はリモートにしてもらったので、極力鼻に詰め物はせずに過ごしてみた。そこそこいけるんだけど数十分おきには鼻が垂れてくる程度。フリーにはできないけど良好。

夕方は通院して状況報告。特に問題は無さそう。まだ少し腫れてるとの事で、追加の抗生剤を出されてしまった。もらってた薬が明日切れるところだったので、やっと薬を飲む生活が終わると思ったてのにがっかり。飲み忘れを気にしないといけないのがめっちゃしんどい。

あと、術後から上の前歯の裏が痺れてる感じが少し気になってた事が結構ストレスなのでその事を伝えた。アレルギーに反応する神経切ったことでおかしくなったんだったら、どのみち元には戻らない気がして諦めモードでした。が、鼻の骨を削った事が原因らしくて一週間かそこらで治るらしい。という事はもうそろそろ治るのかもしれないが、そんな事例はあるよという事がわかっただけで安心した。

まだ寝る時は安心できないので、鼻ガーゼは要りそう。抗生剤がそこそこ出てるところを見ると、完全復活まではまだまだかかるのだろう。

早くす〜っと空気を吸って、カラオケにでも行って歌いたいな〜。鼻が通ったら歌いやすいだろうな〜。

副鼻腔炎(蓄膿症)の手術をした話④

はじめに

副鼻腔炎の手術してみて知らない事が多く結構怖かったので、手術を検討されてる方の参考になればと、体験談を書いてみる事にしました。

今回は手術2日目からの記録です。地獄体験がいつまで続くのか不安で一杯です。

 

2日目朝

起きてみて、さして状況が変わってないのにがっかり。とはいえ、明らかに出血量は減ってて、ガーゼには鼻水の割合の方が明らかに多くなり、気持ち悪さは減ってきました。

この日は朝から術後すぐの診断があり、病院へ。

ふうふう言いながら、病院に着き診察。結構血は出続けてるんだけど、「順調ですね」と言われたので、回復のペースはこんなものらしい。その後、シュゴーっとするやつで鼻の中の滞留物を軽く取り除いてもらい、抗生剤を点滴。あのシュゴーってやつも苦手です。嫌がってたら、子供ばりの扱いを受けました。

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点滴する頃にはまた鼻は詰まった状態。注射は苦手なので、もう無いだろうと思ってた点滴を再びすると言われた時は、がっかりでした。ただ、流石にスマホ位は触る余裕は出てきてます。

2日目昼以降

特に外出出来るほどの余裕は無いので、変わらずじっと我慢。

食事が取れてなくてお腹も空きまくりでしたが、いけそうな気もしてきたので、ようやく初めての食事。素うどんにしました。手術日から2日半くらいの間にプリン2個とペットボトルのお茶1/3くらいしかお腹に入れてなくて、食べれる事に感動、感謝。ここで味の付くものも食べれるかな〜と感じるようになりました。ただし、白飯はまだいける気がしませんでした。

因みに鼻詰まりの状況は兎に角改善しない。1日中ガーゼを取り替え、口から溜まった血を出し、時々鼻洗浄の繰り返し。たまに気持ち悪くなってきたな〜と熱を測り、発熱があったらとんぷく飲んで横になる。起き抜けは口が気持ち悪く、都度溜まった血を吐き出すんだけど、黒、もしくは真っ赤な血の塊がテンションを下げてくれます。鼻洗浄後は一瞬鼻から少しだけ空気が抜けた気がしますが、一瞬で詰まるのでコレもストレス。何度も希望を打ち砕かれます。

この頃に鼻洗浄はお湯だと違和感が激減する事がわかったので、少し温かめに変えました。左右の鼻を洗浄液が貫通してくれず、概ねは口から排出されるので、しょっぱくて嫌な気持ちになるのをひたすら耐えます。左右の鼻を通らないという事は、まだ詰まってるということなんだろうか?

因みに唇も腫れてる気がするな〜と思ってたら、口内炎になってました。これもストレスですかね…

仕事復帰予定の日までにまともな状態にならない可能性が出てきてるぞ…と内心ビビってました。

晩御飯はクリームシチューにしてもらいました。

3日目

朝起きたら、鼻ガーゼの出血はかなり減ってました。とはいえまだ詰まりの状況は変わらずでうんざりした。口呼吸に慣れてきたのもあり、喋り辛いものの、苦しさは減ってきます。出血が減ってるので食事は取れるようになり、朝はパン、昼はラーメン食べれました。

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ご飯を美味しいと感じられながら食べれるのは幸せです。邪魔するのはまさかの口内炎

お昼くらいから、ほんの少しだけ鼻から空気が抜ける時間がたまに出てくるようになりました。ガーゼに鼻水と血が溜まるまでの時間も延びてきたので、鼻の装備を第二形態へ。

 

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ガーゼで鼻に防波堤を作るのは、寝る時くらいにします。肌が弱いのでテープで貼り付けたり剥がしたりしてるうちに頬がかなり荒れてしまいました。お陰で肌荒れの薬まで出動。

口呼吸の対処にリップクリームも出動しましたが、むしろ喉が痛いので然程効果無しでした。

鼻から出てくる汁の絶対量が減ったので第二形態は優秀です。取り替えもし易く動き易い。もちろん食事もし易いです。

地味に熱は出たりするので、とんぷく飲んで寝ました。

3日目夕方

気持ちは悪いんだけど観葉植物に水やりが出来てなかったので力を振り絞って水やり。

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いつの間にやら20種類くらいあるので1時間くらいかかります。12月に入ったので活力剤入れての水やりにしておきました。

鼻の感じは余裕ではないものの、辛さはずいぶん減ったのだと感じました。

その後は晩御飯。既に第二形態になったので、見た目は除いて食事はほぼ問題無い。白飯も余裕です。食べ逃したハンバーグとトンカツを美味しく食べることが出来ました。

 

そして

ついに

鼻に空気が通り始めました!!

片方の鼻だけで細くですが、詰まること無くずっと通るように!!!

スッキリはしてませんが、相当楽になります。例えるなら手術前のちょい鼻詰まりくらいの感じでしょうか?それこそ慣れた状況なので苦にはならないです。

鼻にティッシュは突っ込んでいるものの、もう勝ったも同然。

長かった…。

呼吸がし難い3日は途方もなく長かった。

3日目の晩にこの状態なので、復活まで1週間というのはあながち間違ってなかったんでしょうね。

 

鼻がスッキリするどんな感覚なのか、めちゃくちゃ気になりますが、続きはもうしばらく経ってから。

 

 

副鼻腔炎(蓄膿症)の手術をした話③

はじめに

副鼻腔炎の手術してみて知らない事が多く結構怖かったので、手術を検討されてる方の参考になればと、体験談を書いてみる事にしました。

今回は手術当日の晩から次の日までの記録です。

当日は本当に地獄でした。戦場の負傷兵はもっと辛いんだ等の妄想をしてましたが、何の役にも立たず、ただ耐えるのみです。

本もスマホもテレビも気晴らしにも使えない。。。

 

では、術後の晩から。

00:30

やっぱり眠れない。

生命線のようなティッシュは2箱持って行ってたけど、血と鼻水と唾液の処理で足りなくなりそうな上、痛みがあって眠れないので再びナースコール。何せ、鼻が噛めないので処理できないのです。ナースコールは、ルールがよくわからないので、深夜の呼び出しに待機してるのかどうかもわからず、遠慮してかなり躊躇しましたが、耐えきれず。無事ティッシュととんぷくもらってなんとか飲んだ感じ。

その後血も出るが、鼻水と唾の処理が大変。横になっては起き上がって血を吐き出し、寝よう寝れないの繰り返し。時折喉が乾燥して張り付いたり、呼吸も全く楽にならない。

トイレに行くときに別室を見ると電気ついてる部屋もあり、この人も戦ってるのかな〜と思ってました。逆に電気消えてる部屋もあったので、やっぱり個人差あるんでしょうね。

02:30

ようやくウトウト出来るようになって、なんとか眠れたが、ここから1時間おきには目が覚めた。

05:30

起きてるほうがマシなのでとりあえず起きる。兎に角、鼻の詰め物を一刻も早く取って欲しいの一心。

もし、詰め物延長になったとしても、一旦抜いてくれないだろうかと不安に駆られる。時間が過ぎていく事だけを頼りに耐える。

07:30

看護師さんが朝食を持ってきてくれた。食えるわけねいだろ!!と思いつつ、置いてもらう。点滴、採血を済ませて、その後の診察で鼻に変化が出ることだけに希望を持って待機。その後点滴が終わり、針も取れて良かった。

手にずっと針が刺さってるストレスからはようやく開放。一つずつストレスが取り除かれていきます。

とは言っても、朝食は一口も食べれないし、鼻は辛いまま。睡眠、食事無しでこの時点で15時間位経過。今から手術を考えてる人の心を折りたいわけではないので誤解の無いようにしたいけど、素直に辛過ぎる時間でした。

08:50

やっと診察の時間が回って来た。鼻から詰め物抜ける事だけを期待、逆に抜けなかったら絶望だな〜と思っていると先生から「いけるかな〜、いけると思うけど、ダメそうだったらもう一回タンポン入れるかもよ?辛そうやし五分五分かもだけどチャレンジしてみる?」と少し不安の残る一言。むっちゃくちゃ鼻声で「抜いてください」と懇願。選択肢なんかあるかよ!!という感じ。

ちょっと出血はあるけど多分大丈夫か〜という事でついにタンポン除去。ズル〜っと鼻から腸が出てくる感じで取り出されて気持ち悪かった。ただ、気持ち悪いけど痛くはなかった。それなりに出血したけど、たら〜っと出る感じなので少量の出血だったと思う。

鼻から息ができるので少しはマシになったが、出血がガーゼだけでは防げなさそうな不安でいっぱい。だから言ってタンポンだけは勘弁してほしい。少ししたら、片方の鼻だけ呼吸できるようになり、いくらかマシになった気がした。

09:30

迎えに来てもらってようやく退院。
車の中で凄く鼻水が出始めて、結局呼吸は難しい感じに逆戻り。こりゃ今日も絶食か〜と、また地獄を覚悟。しんどいのレベルは実際には変わってないけど、タンポン入ってるよりは楽なので、ストレス的には前進。

10:30

帰宅後も鼻詰まりは変わらず、実は一発逆転で鼻洗浄したら改善できないかと考えた。わらを持つかみたくなります。退院後の過ごし方のしおりとか、ネットとかですぐに鼻洗浄しても問題無さそうな事を確認。

とりあえず一回やってみようという事で鼻洗浄。市販の「サイナス・リンス」というのを使ってみました。「ハナケア」は過去に一回使った事があるんだけど、この強敵に立ち向かえないかもと思い、別商品にしました。※どちらが良いのかの根拠は無いですが、ぬるま湯でやれと書いてるところを何となく信用しました。

 

鼻が詰まってる方の鼻は流れ難かったけど強めにプッシュしたら黒いのがピュ〜っと出てきた。これか〜、ネットに書いてたな〜、と思う程度の余裕があったけど、それは楽になったからではなく、家に帰ってきた安心感だと思う。続けてみても、上手くいかなくて苦しくなったので断念。洗浄液は左右の鼻を貫通してくれず、口に出てきて、洗浄液の塩味がオエッとなります。カハッ、ぐ、オエッとか言いながら、なかなか辛いが前進してると信じて洗浄。

楽になりそうではあったけど実際には洗浄後、鼻にガーゼを当て直すまでの短い間ですぐに鼻水が出てきて詰まり、状態はリセットされました。

11:30

鼻洗浄再チャレンジ。すぐにやってもいいのか、何回もやっていいのかわからないんだけど、本当に辛くて、すがる思いで何度もカハカハ言いながら洗浄するも、結果変わらず。

まあ、そうかと言う感じだが残念。

血と鼻水が共に出る事の相乗効果なのか、非常に止まり難い。とはいえ、だーっと血が出なければ大丈夫のようなので、他の方もこんな感じで戦ってきたのだろうか?

19:00

病院から安否確認の電話。若干出血が減ってきている感じはするものの、鼻水がひどくてやっぱり口呼吸しかできなくて辛いままだと返答。

結局食事は取れていないが、辛うじてプリンを食べることが出来た。流動食的なものが限界。ただし、出血も減ったことで、味がしたので苦しいながらもコーヒーも飲めるようになった。因みに病院から持ち帰った紙パックのリンゴジュース超美味かった。

ネットを見た感じ、鼻詰まりは一週間くらいで楽になると書いてあったので、逆に明日、明後日でどうにかならないのでは?、と思うと不安で一杯になった。

鼻洗浄は結局5〜6回したと思う。洗浄液が左右の鼻を全く貫通できなくなったのでどちらかの穴の中が腫れているんじゃないかな?と思ったけど水流の勢いを強めると、傷口を痛めるかもと思って諦めた。

21:00

37.5度と発熱もあったのでしんどくなり、薬飲んで21時頃には二階の寝室に上がった。ずっと出血してりゃ熱も出るな。鼻に着けてるガーゼには明らかに血の割合が減ってるので前には進んでそう。

布団には頭付近にタオルを敷いてもらって出血対策。口呼吸による乾燥防止のため、加湿器も出動。

万全の状態で夜を迎える。今日は寝たい。お腹、めっちゃ減ってる。

良くも悪くも出血が減った事で喉が乾燥しやすくなり、油断すると喉がバリついて、時々痛い。

23:00

結局すぐには寝付けず、最後の鼻洗浄をして気持ちだけさっぱりして就寝。休日挟むので念には念を入れて、シャワーもして良いらしいけど出血防止の為我慢。前日にあまり寝てないので、流石に何となく眠ることが出来た。

 

…ここまでが手術の次の日までの記録です。まだ地獄継続中だけど、出血が減ってきているのがわかり、ちょっと期待。鼻のガーゼは1時間おきくらいに交換し、3時間おきくらいで鼻洗浄してました。ガーゼ取って乾燥させたほうが早く治るんじゃないかという誘惑に負けず、ひたすらストイックに耐え抜きました。変に菌とか入っても良くないですし、医者に言われた範囲内で生活してみました。鼻洗浄は気持ち悪かったりしたら、やってもいいよと言われてたので意図的に多めにしてみました。

明日の晩には血も鼻水もカラカラになって、一気に楽にならないかな〜と期待して就寝しました。

副鼻腔炎(蓄膿症)の手術をした話②

はじめに

副鼻腔炎の手術してみて知らない事が多く結構怖かったので、手術を検討されてる方の参考になればと、体験談を書いてみる事にしました。

今回は手術当日の晩まで

術前検査からその日まで

手術が決まったら当然検査。

血液検査やら何やらあるけど、まあ、そんなもんかという感じ。

特に問題は無かったので、その日を待つだけなんだけど、手術日が近付くとやっぱり神経質になる。

因みにタイトルにはわかり易くと思い、副鼻腔炎の手術と書いてますが、私の場合は「副鼻腔炎」になり難くなるように『「鼻中隔湾曲症」「アレルギー性鼻炎」「肥厚性鼻炎」の症状を取り除く手術』をしました。鼻の中の曲がった骨と鼻の穴の中を圧迫している肉壁を削り、空気の通りを改善し、ついでにアレルギー反応が起きないように反応する神経を取ってしまうという手術になります。

手術前日は仕事がうまく整理できなかったので、体調整えたかったのに残業。

手術当日

ここからは当日の様子を残したメモを転機

 

10:30

病院入り。そこそこ落ち着いてる。何とかなるかくらいの感じ。昼くらいから手術になる。とりあえず点滴とか付けられて横になって待ってる。

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前開きのパジャマを準備しておくように言われたのですが、その格好で手術しました。全身麻酔だったので心電図を着ける為に前開きの指定だったようです。血が付いても構わない、捨てる予定の服を引っ張り出して持っていきました。

12:10

流石に緊張してきた。急にお腹も空いてくる。怖くなってきてネットで手術の体験談を調べまくると、全身麻酔は特にビビる必要は無さそうだと判断。ただ、起きた時に口の中に管が入ったままらしくて、それを抜く時が嫌そうだな〜と思う。

12:30

そろそろだとの事で呼び出しがあってトイレを済ませる。術後は3時間トイレに行けないらしく、どうしてもとなったら尿瓶だそうで、それは嫌だな〜と前日から水分は取らないようにしてた。

点滴、すげー邪魔だな〜とか、心に余裕を持たせたいと思ってはみたもののやっぱりドキドキする。

看護師さん曰く、麻酔効くまでは5分くらいで目が覚めたら口チューブ刺さったままらしい。その後の3時間はしんどいと言われたので改めて覚悟を決める。術後数日のしんどさは人によるっぽいので、自分が楽なタイプだといいな〜と思う。

その後すぐに呼び出しがあり手術室へ。

心電図の機械とか血圧計付けられて麻酔開始。記憶無くなるらしいけど、なんとか状況を覚えとこうと思ってました。テレビでよく見る口に当てるやつ付けて、同時に点滴から麻酔を注入。腕に冷たい感覚が伝わり、気持ちよく眠くなりそうな感じだったので目を瞑ってみた。

あ〜こんな感じであとは寝るんだな〜と思ったところで

14:30

終わりましたよ〜の声。麻酔始まってからこの間体感で5〜6秒。口に管が入ってて鼻の穴にはギュウギュウにタンポン詰められてて、起きるなり違和感と痛みあり。結構嫌な感じでした。口の管は一瞬で抜かれたので、嫌だとか思える時間も無かったな。シンプルに切られてるからだと思うけど、歯医者の麻酔切れた時の痛みの感じがする。鼻も痛いし頭も痛い。

最初の感想は「マジか。。。ここから鼻の詰め物、明日の朝まで取ってくれないのに耐えれるかな〜。自信無い。かなり辛い戦いになるな〜。」だった。

そのまま麻酔が切れるまで3時間安静なので手術台で放置される。鼻詰まりには慣れてるのでいけるかと思ってたけど考えが甘かった。シンプルに地獄のような時間。口呼吸縛りに加えて鼻水も凄く出てるのに出せないし飲めないしで苦しい。ベッの上で独り悶える。唾も貯まるのでティッシュで出すけど動けないし、相当辛い。個人差ありそうだけど生涯トップクラスの泣きそうな辛さ。ご飯は無理だなと確信した。バイト終わりのように時計が進むのが遅く、その間めっちゃ辛い。

17:30

一旦動けない地獄終わり。普通に起きれると思ってベッドから起き上がると軽く立ち眩み。全身麻酔は侮れない。

点滴抜いたりして自由になるだけでほんの少しだけマシになった。とはいえ、一番辛いのは口呼吸と鼻の詰め物。ネットでも見たけど、一旦手術を後悔。皆、ここを超えてからは、やってよかったと思うらしいので、それだけが希望。

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パンパンに詰め物されて鼻が1.2倍位になります。痛いし呼吸できないし、情けない顔しか出来ません。嘘やろ…マジか…が繰り返し脳内を巡ります。

18:00

自室に戻って給水。家にも生還の旨LINE。少しだけマシな感じで、テレビ観る余裕はあったけど、晩御飯食べるのは無理だな〜と思った。勧められて買っていったプリンもそもそも無理だなという感じ。水分補給も無理して一口が限界。

19:00

晩御飯の連絡が来て一度断るも、抗生剤も飲まないとだし、残しても良いというのでとりあえず出してもらった。

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肉…肉を食べて力をつけたい…でも、そもそも食えるのか?匂いもないだろうし食えるのか?という感じ。美味しそうなんですけどね💦

看護師さんからは食べれない事結構あるみたいなので、プリンとかゼリー持ってきていたほうが良いですよ。と言われてました。あと、ペットボトルもそもそも飲み難い状況なのでストローも持ってくるように勧められてました。

先生も少し様子を見に来てくれて、今はしんどいけど大丈夫そうな旨を伝えた。

その後に来てくれた看護師さんにちょっと鼻からの出血が増えた気がすると伝えたけど、こんなもんですと言われたので少し安心。そもそもティッシュ二箱使うと言われてたので、そんなもんかなとも思った。気のせいかもしれないが、上の前歯の裏あたりが軽く痺れてる事も伝えたが、先生来たら伝えてみてくださいと言われ、こちらについてはよくわからないままだった。

 

折角ご飯出してもらったし血が出てるので、肉を食べてリカバリしようとご飯を一口食べた。いつもは鼻から吸気しながら飲み込むようで、鼻に詰め物をされてるとそれができない。その代わりに鼻の奥から喉を通って血を飲み込んでしまう。そのため、白飯が血の味しかしない。うぇ〜こりゃ無理だなと思ってたら、急に鼻から血が垂れてきた。

拭いても拭いても、だら〜っと出てきてるっぽくて止まらなくなり、たまらずナースコール。血は、ターっと流れるのである意味気持ち良かったんだけど、そうも言ってられない。服に血を垂らしてしまい、看護師さんに鼻を押さえてもらってしばし様子見。こんな事もあろうかと捨てる服着てきて良かった。血を飲んだせいだと思うけど、一気にサーッと血の気が引くのがわかり、吐き気がした。看護師さんが背中をさすってくれたんだけど、かえって気持ち悪くなるので止めてほしい気もしたけど、鼻が詰まり過ぎててトレードオフで静観。治まるのを待った。

エアコンの温度上げすぎて、のぼせたのが原因っぽいので、室温下げて換気し、ベッドで横向きに寝たら数分でちょっとマシになった。

血が止まらないケースだと判断されて、鼻タンポン延長指示が出るかもしれないと、めっちゃビビる。(延長戦は場合によってはあるようです)

因みに鼻の詰め物のせいで鼻水は行き場を無くして涙腺から出てきます。なので少し粘土の高い涙が出てしまいます。また、血が混じってることもあるので、血の涙が体験できます。…したくなかったけど。

20:30

結局晩御飯は白飯一口で断念。体勢そのものは横になるのがマシだと判断し、抗生剤だけ飲んで寝ることにした。

。。。寝れると一番良さそうなんだけど、そもそもこんな苦しい状態で寝れるかな?と思いつつ、消灯。

 

副鼻腔炎(蓄膿症)の手術をした話①

はじめに

副鼻腔炎の手術してみて知らない事が多く結構怖かったので、手術を検討されてる方の参考になればと、体験談を書いてみる事にしました。

手術に至るまで

数年前、鼻詰まりが酷く、頭痛の原因になってるので耳鼻科で診てもらいました。

レントゲン見ながら「頭の方まで膿が溜まってますね〜。手術した方がいいよ。」との事で紹介状を書いてもらって、専門医の病院へ。

「治りますか?」と聞くと「生活習慣もあるから再発はするよ〜」と言われました。何だ、それならやる意味無いなと、ビビっていた事も後押ししてその時は手術しない選択をしました。

 

で、数年が経ったのですが、嫁さんの知り合いと芸能人が手術して良かったという話が同時に来て、しかも年々酷くなる鼻詰まりからの頭痛、就寝時の息苦しさも後押しし、あんまり歳食っちゃう前にやってしまおうかとなりました。

近所の病院は全身麻酔でやってくれるので、寝てる間に終わるというのも良さそうだという事で、そこからは、ぱぱっと時期決めて予約。

後はまな板の上の鯉状態でした。

かかってこい全身麻酔!!の気持ちでスタンバイしてました。